2015年12月26日土曜日

人類、吸血鬼に敗北す


今晩は。ミニキャッパー周平です。

 年の瀬の慌しい時期ですが、世間の雑事を離れ、ホラーの世界に浸ってみませんか。
 今年最後の更新は、前回の予告どおり、華麗な吸血鬼の登場する物語を。
 (華麗な吸血鬼の遍歴を描いた『終わりのセラフ 吸血鬼ミカエラの物語1』も絶賛発売中ですよ!)

  ブラム・ストーカー『吸血鬼ドラキュラ』は、老獪な吸血鬼ドラキュラ伯爵と、ヴァン・ヘルシング教授をはじめとする人間たちの戦いを描いた、言わずと知れた古典ホラーの代表作ですが——今回ご紹介したいのは、その『吸血鬼ドラキュラ』へのオマージュ、というよりは、吸血鬼ジャンル全体へのオマージュ、あるいは総決算のような作品です。



 その名も、キム・ニューマン『ドラキュラ紀元』。

 ここに描かれるのは、「ドラキュラ伯爵がヴァン・ヘルシング教授に勝利した世界」なのです。

 大英帝国に現れたドラキュラは、ヴィクトリア女王を自らの眷族とし、女王と結婚。護国卿として、プリンスとして絶対的な権力を手に入れる。首相をはじめ政府要人は吸血鬼に占められ、ヘルシング教授ら敵対勢力は公開処刑された。かくて、吸血鬼が人間を支配する、異形の大英帝国が誕生した!

 人間は「温血者(ウォーム)」と呼ばれ、被支配階級に身を落とした。貧しい人も富める人も、吸血鬼になれば様々な不遇から解放されると信じ、次々に人間を捨てていく。そんなヴァンパイア帝国の首都ロンドンで、吸血鬼の女性をターゲットにした連続殺人事件が起こる。現実世界でいう「切り裂きジャック」事件だ。
 吸血鬼を憎悪していると思しきその犯人「銀ナイフ」の凶行を止めるべく、事件を追う者が二人。
 一人は、闇内閣の密命を受けた諜報員・ボウルガード。いま一人は、外見は十六歳だが、実年齢は四百歳を越える、美貌の吸血鬼・ジュヌヴィエーヴ。
 そして、彼らの奔走の一方で、かつてヘルシング教授の仲間であった者たちも、己の目的をもって動き始めていた——

 というわけで、吸血鬼の跋扈する、暗黒の十九世紀ロンドンを舞台にした、アクションありサスペンスありロマンスありの一大エンタメホラーなのですが、世界観の「濃さ」が何よりウリの作品。

 作中で言及されるのは『吸血鬼ドラキュラ』の登場人物ばかりではなく、シャーロック・ホームズが政府に反抗した結果刑務所に入れられているわ、殺人事件の証言者として医学者・ジキル博士が登場するわ、ヴィクトリア朝フィクションのキャラクターたちを惜しみなく投入。
 そして、古今東西の吸血鬼フィクションに登場する、有名な、あるいは無名な吸血鬼たちがオールスター出演(『中国人ヴァンパイア』という触れ込みでキョンシーまで登場)。各キャラの元ネタ解説も含む、巻末の登場人物辞典は、実に五十ページにも及びます。

 登場キャラ数の膨大さから、始めは登場人物辞典を引きながら読み進めることになるかもしれませんが(先に『吸血鬼ドラキュラ』を読んでおくと、かなり分かりやすくなります)、気高く美しいジュヌヴィエーヴを始め、キャラクターの魅力でぐいぐい読まされます。

 作者の趣味を全開にした、おもちゃ箱をひっくり返したようなこの作品。年末年始などお時間のある時に、ぜひ読んでみて頂きたい一冊です。みなさま、よいお年を。

(※『ドラキュラ紀元』の書影は、東京創元社HPより引用しました。)

2015年12月19日土曜日

吸血鬼VS人類 (※ただし、人類は自分ひとり)

今晩は。19日(土)、20日(日)のジャンプフェスタ2016に向けて、絶賛準備中のミニキャッパー周平です。

まずはCMから。大ヒットダークファンタジー『終わりのセラフ』から生まれた新シリーズ。人類の敵である「吸血鬼」たちの過去に迫る、小説『終わりのセラフ 吸血鬼ミカエラの物語1』、発売即重版がかかるなど、大好評発売中です!(Amazonへのリンク)



今回は、その大ヒットにあやかって、「吸血鬼との絶望的な戦い」が描かれる作品、リチャード・マシスンの"I Am Legend"を取り上げます。『吸血鬼』『地球最後の男』『地球最後の男〈人類SOS〉』『アイ・アム・レジェンド』と四つの邦題があるこの作品は、映画化もされているので、映像としてご覧になった方も多いかと思います。






突如として、多くの人々が理性を失い、血を貪る吸血鬼と化した世界。
夜になれば、吸血鬼と化した群衆が獲物を求めて徘徊する。
そんな中、妻子を失った男は吸血鬼になることを免れ、たったひとり生き延び続けていた。
昼は、活動を休止している吸血鬼たちの心臓に杭を打って周り、夜は、バリケードを破ろうとする吸血鬼たちに神経をすり減らしながら、自宅に立てこもる。絶望的な日常をおくりながら、男は、吸血鬼たちの正体をつきとめようとするものの――

というわけで、吸血鬼によって文明が崩壊した世界での、男のサバイバルがメインになった作品。……今まで私がこのブログで紹介した作品の中では、案外「普通」のプロットだと思われるかもしれません。確かに、吸血鬼(今では、ゾンビの方が多いかもしれませんが)の影に怯えながら、一箇所に篭城し、必死で生き延びようとする物語は、現在となっては、シンプルでよくあるものに思えます。

ただそれは、1954年に発表された本作品が、あまりにも後世のホラーに影響を与えたためですし、それに、シチュエーションの類似した多くの作品が発表された今も、"I Am Legend"は「古臭くて読めない」作品にはなっていません。それは、この作品が、恐怖やスリルの物語であると同時に、悲しみの物語でもあるからです。

「人類VS人類の敵」という構図の作品は、基本的には集団VS集団の物語になるものですが、この主人公には、誰ひとり仲間はいません。もともと人間の生き残りが他にいないうえに、吸血鬼を殺戮し続けていくうちに、孤立をいっそう深めることになります。

悪夢的な世界にただひとり取り残されてしまった主人公の、人類最後の男としての圧倒的な「孤独」――ひりひりするようなその痛みは、発表から六十年以上の時を越えてなお、読者の胸を締め付けます。

亡くなった妻や子供の記憶。寂寥感にあふれる、人が消えた図書館の風景。生き残った犬を手懐けようとする場面。そして、タイトルの意味が読者に提示される、衝撃的なラスト。
どれもが印象的で、読後、長く余韻を残す、哀切な傑作です。
さて、吸血鬼ものの中でも、かなりウェットな作品を紹介してみましたが、それこそ『セラフ』のように華麗な吸血鬼が登場する、豪華絢爛なヴァンパイア譚といえば――というわけで、次回に続きます。


※『アイ・アム・レジェンド』 の書影はAmazonより引用しました。

2015年12月12日土曜日

毒のある少女の、二つの物語

 お久しぶりです。ミニキャッパー周平です。
 12月4日(金)をもって、無事に第1回ジャンプホラー小説大賞《銀賞》受賞作、『少女断罪』が発売になりました。
 とある「罪」を抱えた小学校教師の前に現れた、正体不明の転校生の少女・白石美星がもたらす災厄とは……多くの応募作の中から選ばれたこの作品、ぜひご一読下さい!!(Amazonへのリンク

 


 そして、第2回ジャンプホラー小説大賞の募集も開始されています。 

 WEBからでも応募できますのでふるってご応募ください。
 第1回に応募された作品には、ごく一般的な学校を舞台に、人間関係のトラブルから生まれる悲劇や危機、をメインとして扱ったものが多かったです。第2回は、学校以外を舞台にした作品や、常識はずれなアイデアが飛び出す作品も、たくさん読んでみたいですね。ホラー賞HP内には、ホラー作家の先生方のインタビューへのリンクもありますので、是非チェックしてみてください!!


 さて、『少女断罪』は危険な少女の物語なのですが、今回は、古典ホラーからも危険な女性をご紹介しましょう。かなり昔の作品なので、結構ネタバレしてしまいます。

 漫画やラノベなどで、「毒使い」のキャラクター、体の中に毒素を持ち、それを武器に戦う登場人物、というのを見ることがあります。 

 実は、体内に蓄積した毒を暗殺に使う人間、というものは、既に紀元前のインドやギリシャには伝承として存在していたようです。
 それをはじめて小説として描いたのは、恐らく、1844年に発表されたナサニエル・ホーソーン「ラパチーニの娘」(創元推理文庫『怪奇小説傑作集3』などに収録)。


 


 医学生の青年ジョバンニは、とある庭園に訪れる少女に恋をした。

 ベアトリーチェという名の少女は、高名なラパチーニ博士の娘だった。ベアトリーチェに恋焦がれるジョバンニだったが、彼はベアトリーチェの不思議な体質を目撃する。彼女が手に持った花は萎れ、彼女に近づいた虫は死ぬ――
 実は、ラパチーニ博士の実験台として、毒を与え続けて育てられたベアトリーチェは、その身に毒を宿しており、触れるもの近づくものを毒に侵してしまう、恐るべき存在になってしまったのだ。
 妖しく、美しく、そして哀しい宿命を描ききった、古典怪談のアンソロジーには高確率で収録される名作です。

 ……と、ここで紹介を終えてもいいのですが。
 ロシアの作家フョードル・ソログープに「毒の園」(1908年発表)という作品があります(岩波文庫『かくれんぼ・毒の園』収録)。実はこちらも、「若者が庭園に現れる美女に一目ぼれ、しかしその美女は植物学者の父親によって毒で育てられていた……」という、途中まで「ラパチーニの娘」とまるっきり同じプロットなのです。




 ソログープは、他にもホーソーンの短編を下敷きにした作品を書いたものの、盗作と評判を立てられた、という経緯があり、「毒の園」も「ラパチーニの娘」にインスパイアを受けた小説という扱いで、あまりメジャーな作品ではありません。

 しかし、私が敢えてソログープをここで紹介したいのは、「毒の園」の場合は、「キスをすると相手が死ぬ」という、非常に絵になる属性がヒロインに加えられているからです。

 そして、「ラパチーニの娘」と「毒の園」では、結末と、ヒロインの造形が違う。
 ものすごーく端的に申し上げますと、「ラパチーニの娘」は悲劇のヒロイン、「毒の園」はクーデレ、いえ、ヤンデレです。そのいい感じにタガが外れた、毒を持つ美女のキャラクターを是非、堪能してください。


 次回は、小説版『終わりのセラフ 吸血鬼ミカエラの物語』1(絶賛発売中です!→Amazonへのリンク)の担当者として、またも吸血鬼ネタをお送りします。



※『怪奇小説傑作集3』『かくれんぼ・毒の園』 の書影はAmazonより引用しました。

2015年3月10日火曜日

第9回 誰もが聞いたことのある「あの名作」が百合百合な件

(CM)ホラーとは全然まったくこれっぽっちも関係ないのですが、漫画編集時代に担当していたスポ魂百合作品『灼熱の卓球娘』のコミックス1・2巻が同時発売になりました。ぜひご一読を!
 http://www.s-manga.net/book/978-4-08-880204-6.html  (CM終わり)

                   

 と言うわけで、上司にはひた隠しにしてきたものの、百合作品に目がないミニキャッパーです。今回は百合ホラーの古典的な名作、「吸血鬼カーミラ」についてご紹介……いいえ。

 いつもとは趣向を変えて、オタク的観点からツッコミを入れていきたいと思います。

 
 漫画やアニメなどの吸血鬼キャラで「カーミラ」という名前は幾度となく引用されており、皆さんも漠然と「カーミラ」=吸血鬼、くらいのイメージをお持ちかも知れませんが、元々は1872年にシェリダン・レ・ファニュの発表した中篇Carmillaの登場人物。実は、「吸血鬼ドラキュラ」(1897年)より早いのです。

 そもそも、「吸血鬼ドラキュラ」はブラム・ストーカーが 
Carmillaに影響を受けて書いた作品なので、カーミラこそが、現代的な「高貴な」吸血鬼イメージの原点とも言えるでしょう。

 小説の内容はこう。オーストリアの古城で、父や使用人とともに暮らしていた少女・ローラ。ある日、城の前で馬車の事故が発生。ローラたちは、馬車に乗っていた少女カーミラを預かることになるが、それ以降、城の中では次々怪事件が。果たしてカーミラの正体は!? という訳ですが……
 正体はもう皆さんご存知の通りと言うか、和訳時に「吸血鬼カーミラ」という題にしたことで致命的なネタバレをしてしまっており、結末の驚きはすっかり失われています。

 では、この作品の現代的な「見どころ」は何かといえば。
 ずばり序盤、ローラに対してカーミラが親しげに近づいていく場面で、カーミラが見せる妖しい魅力です。たとえば、カーミラは賛美歌を聴くと(なぜか!)気分が悪くなってしまう訳ですが、その時に、ローラに対してかける言葉はこういうもの。

Sit down here, beside me; sit close; hold my hand; press it hard-hard-harder."

創元推理文庫の平井呈一による訳文は以下。

「ねえ、ここへお座りなさいよ。わたくしのそばへ。そして手を握ってちょうだい。ぎゅっと、――ぎゅっと――もっとぎゅっとよ」


 なんか、胸にグッときませんか。

 この訳文、50年近く前のものなんですよ。原文は150年近く前。
ほかにも、カーミラは「燃えるような目つきでじっと見つめて」「ほんのり顔を上気させ」「切ない息づかい」(すべて訳文通りの表現)でローラに話しかけたりするわけですが、その内容はと言えば、

「あなたはわたしのものよ。きっとわたしのものにしてよ。わたしとあなたは、いつまでも一つものよ」


いくらなんでもこんな台詞言ってるの? と思って、原文を調べてみると、こう。

"You are mine, you shall be mine, you and I are one for ever."

 完全に原文通りですね……。
 you and I are one for ever.って口説き文句として大胆すぎでしょう。

 今回挙げた台詞二つは、カーミラからローラに対するアプローチ・問題発言のごく一部に過ぎません。愛の告白にしか聞こえない意味深なセリフと、キスや抱擁、ボディータッチの連続でローラを篭絡しようとするカーミラ。そんなカーミラに不審を抱きながら、微妙に流されそうになるローラ。 
 16章ですが、だいたい5章辺りがクライマックスです。

 すごく下世話な感じで紹介して来ましたが、ゴシックな雰囲気とカーミラの美しさ・危うさがバシバシ伝わってくる名文&名訳はやはり、19世紀の作品とはいえ一読の価値があります。
 (著作権切れしてるので、ネットでは原文で読むこともできます)

 古典ホラーを学んでおきたい方、ゴシックなものに惹かれる方、そして百合作品はおさえておきたい方、必読ですよ!

(CM)『怪談彼女』『鬼塚伊予の臨床心霊学』『放課後の魔女』ほか、JBOOKSホラーも満載のPVはこちらhttps://www.youtube.com/watch?v=a0uFIGZf3ng&noredirect=1


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『吸血鬼カーミラ』の書影はAmazonより引用しました。

2015年2月21日土曜日

第8回 ゾンビと暮らす。


 春に『新撰組オブ・ザ・デッド』というゾンビ映画が公開されるとか。凄い組み合わせだと思いつつ、そういえば昔、『奥の細道・オブ・ザ・デッド』という本もあったような。つまり歴史用語にオブザデッドを付ければ斬新なゾンビ小説が作れるのでは? 邪馬台国オブザデッド。大奥オブザデッド。水戸黄門オブザデッド。クレオパトラオブザデッド。

 そして……ジャンプ小説新人賞'14Summerの「キャラクター部門」金賞受賞作『Rain of Filth』が『丸の内OF THE DEAD』(小説:ぞんちょ、イラスト:シヒラ竜也)と改題し、3月19日に発売決定。
 ゾンビの跳梁する死都東京で繰り広げられるアクションとドラマに、ぜひご期待を!!

 さて、ゾンビと戦うホラー作品が花盛りの昨今ですが、本日ご紹介したいのは、ゾンビものの中でもいっぷう変わった、ゾンビと一緒に生きようとする人々の物語2編です。



 雀野日名子「ぞんび団地」(『トンコ』収録)の主人公は、ゾンビと友達になった少女。

 小学2年生の少女あっちゃんは毎夜、家を抜け出して電車に乗り、警戒線を越え、とある団地へ忍び込む。毒ガスの発生によって、すべての住人が生ける屍――ゾンビとなってしまった団地へ。暴力を振るうパパのいる家と、いじめっ子に攻撃される学校、その双方で毎日苦しんでいるあっちゃんが、ただひとつ心安らげる場所が、「ぞんび団地」だった。あっちゃんにとって、暴力を振るわない、悪口も言わないゾンビたちだけが一番の友達なのだ。

 自分とパパとママを「ぞんび」にしてもらえば、家族仲良く暮らせるはずだ、と考えたあっちゃんは、団地の住人たちに「ぞんびになる方法」を教えてもらおうとするが……。

 童話調の語りですが、生きた人間たちのあっちゃんへの仕打ちは、非常に苛烈・残酷です。なので、グロテスクでもどこかユーモラスな「ぞんび」の姿に惹かれてしまうあっちゃんに、強く感情移入させられます。幼い少女の、「ぞんびになりたい」という儚い願いが手繰り寄せる結末は――胸を締め付けられるような、哀切にあふれた名品です。


 2本目は、世界幻想文学大賞受賞の傑作、ダン・シモンズ「最後のクラス写真」(『夜更けのエントロピー』収録)。

 「大苦難」と呼ばれる災害によって、人類の大半は死に絶え、ゾンビとして徘徊している世界。女性教師のギースは、かろうじて生き残った人間の一人。それまでの教師生活三十数年、様々な問題を抱えた子供たちを指導してきた彼女は、極限状況下においても自らの職務を捨てなかった。

 そう、ギース先生は、意思疎通ができなくなった子供たち……人肉を貪り食うゾンビらを相手に「授業」を始めたのである。

 ギース先生は、ゾンビ化した「生徒」たち数十人に足枷を嵌め、首輪を巻きつけて教室に監禁。肉でご機嫌取りをしながら、知性の片鱗さえ見せない彼らに、授業(らしきもの)を開始。
 さらにレミントン銃で完全武装し、大人のゾンビたちから「学校」という聖域を守り抜こうと、たった一人で奮戦する……。

 あらすじを書くとコメディになってしまいそうですが、シリアスに、異様な迫力で描き出される物語に、引き込まれること必至。壊れてしまった世界、妄執じみた信念に突き動かされる主人公、そして物言わぬゾンビたち、全てがなまなましく活写されます。「物語」の力を感じさせる、必読の一本。


 という訳で、ここから数回はモンスター系ホラーゾーンに突入します!


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『トンコ』『夜更けのエントロピー』の書影はAmazonより引用しました。

2015年2月11日水曜日

第7回 時間ホラーあれこれ

 今晩は。毎度おなじみ、ジャンプホラー小説大賞宣伝隊長のミニキャッパー周平です。
 当ブログ、本当はあと3回くらい時間ホラーで行きたかったんですが、上司から「時間ネタばかりで引っ張りすぎ!」とさすがに怒られたので、今回は「時間ホラー」の最終回として様々なお勧めを無理やり詰め込んでご紹介します。



片瀬二郎「00:00:00.01pm」(『サムライ・ポテト』収録)は、「時間の減速」に巻き込まれた男の話。
自分以外の人間がほとんど停止してしまっていて、なんのコミュニケーションもとれなくなってしまった世界で、一人孤独にさまよい続ける男が出会ってしまった狂気とは。背筋も凍るような、凄惨にして異様な光景が街中に現出します。スプラッター描写が大丈夫な人はどうぞ。




法条遙『リライト』は「バッドエンド版時をかける少女」というぶっとんだ煽りのタイムトラベルホラー。
とある少女の、「未来から来たという少年の手伝いをしてあげた」青春時代の甘い記憶……の裏には、エグい真相が。読んでいる間、心に浮かぶ違和感・疑問符はじょじょに大きくなっていき、過去の真実が明かされる終幕では、すべてが繋がった驚き・納得とともに、最悪の読後感を与えられることでしょう。



 古橋秀之「恋する死者の夜」(『ある日、爆弾がおちてきて』収録)は、恋するゾンビとともに、過去の思い出を繰り返す物語。
「死者が蘇り、意思のないままに、生きていた頃の『ある一日』と同じ行動を繰り返す」ようになった世界。生ける屍となった少女とのデートを日々繰り返す主人公の悲哀と、ゆっくりと破滅に向かっていく世界の寂しさが胸を打ちます。





ラストは御影瑛路『虚ろの箱と零のマリア』シリーズの第1巻。
時間を巻き戻し続けている「犯人」が登場人物の中にいて、その正体を突き止めるホラーサスペンス、という点では、割とオーソドックスなループものですが、この作品のキモは「ループ間での時系列」を大胆にスキップ・シャッフルした驚きの構成。その驚愕の手法によって開始数ページで起きている事態とヒロインの絶望を読者の心にザクリと突きつけてきます。書店で見かけたらとりあえず16ページから18ページまで読んでみてください。私はそこを読んでレジに走りました。



 ホラー以外でも、時間に纏わる作品がもっと知りたいという方は、アンソロジー『不思議の扉 時をかける恋』『不思議の扉 時間がいっぱい』(ともに大森望編)の巻末解説で詳しく紹介されているので、そちらを読んでみてください。
 また、前者には乙一「Calling You」、後者には牧野修「おもひで女」なども収録されており、バラエティ豊かなお勧めの作品集です。
 


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 各作品の書影はAmazonより引用しました。

2015年2月7日土曜日

時間ホラーの究極系 「酔歩する男」

 
 知っているはずの場所、何度も行ったことがあるはずの場所に、なぜかたどり着けなくなったことはありませんか? それは些細な勘違いでしょうか、それとも、あなたの記憶に致命的な齟齬が生じつつある証拠でしょうか?


というわけで、本日ご紹介するのは小林泰三「酔歩する男」(『玩具修理者』収録)。

 
 
 発表から20年近くたちますが、2014年にも、Twitter上での怪談短編オールタイムベストで9位、SFマガジンでのSFオールタイムベスト国内短編部門の18位を獲得。
そんな順位が示すように、「時間ホラーの最高傑作」として推す人も多い、記念碑的な一本。

 ときどき、知っているはずの場所をなぜか見失ってしまう、そんな細かい記憶の「ずれ」に悩まされている「わたし」。ある夜、酒場で親しげに声を掛けてきた見知らぬ男は、なぜか「わたし」の素性や過去を全て知っていた。男は静かに語りはじめた。男自身と「わたし」の身にかつて降りかかった、そして今なおつづく、最悪の運命について……。

 「時間ネタ」の小説は、怪異や呪いであるとか、想いの力であるとか、宇宙人のテクノロジーであるとか、超常要素を事件の原因として設定することが多く、「物理的に」「どうやって」時間の流れが狂わされているのか、説明されることは稀です。

 しかし、この作品では、量子力学や、脳科学を駆使する論理のアクロバットによって、
登場人物たちが自ら、医学的処置によって「時間の流れ」を破壊してしまいます。
 そうして彼らが生み出してしまった現象は、同じ一日が繰り返す通常の「時間ループ」よりも遥かに厄介で、取り返しのつかないもので……。ホラー史の中でも、ここまで苛烈な地獄に落とされたキャラはそう多くないでしょう。

 著者・小林泰三の十八番である、「論理による恐怖」が溢れる作品でもあります。登場人物らが、現代物理学にのっとった時間論や意識に関するディスカッションを交わせば交わすほど、かえって悪夢的な、絶望的な結論に向かって滑り落ちていきます。
「夢見が悪くなるホラー」を薦めてほしい、と言われたら、真っ先に私が推す作品です。

 意識や時間論に踏み込んだきわめて現代的な小説なのですが、一方で、実は奈良時代から千葉に伝わる「手児奈」という女性の伝承をモデルにした作品でもあります。同じく「手児奈」伝承を引用しつつ中国の怪談をリファインした、上田秋成「浅茅が宿」というホラー作品もあります(江戸時代の怪談集『雨月物語』の一編)。共通のモチーフから生まれ、恋情と反魂を軸に置いたホラー作品でありながら、「酔歩する男」とベクトルは正反対。ぜひ、読み比べてみてください。


(CM)『怪談彼女』『鬼塚伊予の臨床心霊学』『放課後の魔女』ほか、JBOOKSホラーも満載のPVはこちらhttps://www.youtube.com/watch?v=a0uFIGZf3ng&noredirect=1


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『玩具修理者』の書影はAmazonより引用しました。

2015年1月23日金曜日

時間に閉じ込められる話

ネタバレになるのでタイトルは伏せますが、某ゲームとか、某アニメとか、繰り返す時間・時間ループ現象を大きな仕掛けにした作品が昨今、膨大な数、作られています。

時間ループ現象をメインに扱った最初期の作品に、リチャード・R・スミス「倦怠の檻」(1958年)というのがありますが、これは僅か10分間のループの中に閉じ込められ、精神を破壊されていく男の物語。
そう、「時間ループ」という現象は発明された当初から、ホラーと結びつくことが宿命付けられていたのです! つまりループ=ホラーと言っても過言ではない。
という訳で今回は、時間に囚われる怪談。「秋の牢獄」、「昨日公園」の2本立てです。



一本目は恒川光太郎「秋の牢獄」(同題短編集収録)。
女子大学生の藍は、突然、「11月7日」を繰り返すループ現象に囚われてしまった。何をしても24時には全てがリセットされ11月7日の0時に戻ってしまう時間反復。いつまでも続くループに心を折られそうになっていたある日、自分と同じく「11月7日」を繰り返す現象に陥っている「リプレイヤー」と呼ばれる人々と出会う。藍は彼らと、新しい人間関係を築いていくが……

多くのループものは、「どうやってループから脱出するか」に焦点が当てられます。しかし本作は、ループ現象の中で過ごすことを受け入れ、同じ境遇の者たちで「仲間」として集まり日常を作っている所を、更なる怪異が脅かす、というものです。
世界から切り離された「リプレイヤー」たちの孤独と心の共鳴、それを象徴するあまりに美しい「秋」の情景描写は、抑えた筆致の中でも、読者の心を鷲掴みにします。
何度も再読した作品ですが、ラストは読み返す度、鳥肌が立ちます。




二本目は朱川湊人「昨日公園」。この作品を含む短編集『都市伝説セピア』は、直木賞候補になっています。
「昨日公園」は『世にも奇妙な物語』でドラマ化もされ話題になったため、後の様々な作品の元ネタになったとも言われています。

小学校四年生の陽介は、ある日、先ほどまで公園で一緒に遊んでいた親友が、車に跳ねられて死んだという報せを聞く。友達の死を受け入れられないまま再び公園に訪れた陽介だが、ふと気づくと、事故の起こる前に戻っていた……

事故前の時点に戻るというループ現象に巻き込まれたことを利用し、交通事故で死んでしまうはずだった友人を助けようとする主人公の苦闘が描かれます。
しかし、「やり直し」をすればするほど事態は悪化し、友人の家族など、死ぬはずのなかった人までもが死んでしまいます。
絶望的な状況下で主人公はいかなる選択をするのか――その決断の痛切さと、物語の劇的な結末に、思わず目頭が熱くなります。
泣けます。
 
ループものホラーにはまだ傑作が沢山あります。次回は私が偏愛する一本を紹介します。


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『秋の牢獄』『都市伝説セピア』の書影はAmazonより引用しました。

2015年1月16日金曜日

過去を奪われる話

本を読んでいる途中で、実は以前読んだものだったことに気づいたり、間違えて同じ本を二冊買ってしまったことに後から気づいたり、というのを何度かやらかした今日このごろ。過去の記憶というのはあやふやで、信頼が置けないものです(年をとって、物覚えが悪くなったせいだとは思いたくありません)。

いう訳で、今宵のテーマは、「過去を奪われる」という、ホラーの中でもかなり精神的にエグい物語。いつもと趣向を変えて短編の三本立て、「おもひで女」「時空争奪」「闇が落ちる前に、もう一度」をご紹介します。


一編目は牧野修「おもひで女」(『忌まわしい匣』収録)平凡な会社員である主人公は、ある日突然、生まれて間もない頃の恐怖体験を「思い出す」。思い返すほどに背筋が寒くなるその出来事を、なぜ今の今まで忘れていたのか? しかもその数日後、四・五歳の頃のおぞましい記憶を新たに「思い出し」てしまう。つづいて、小学生の頃の悪夢を。平穏だったはずの過去、その「思い出」を恐怖に染めながら、徐々に「何か」が主人公の現在へと近づいてくる……。
間を超えて、「記憶を辿って」追いかけてくるという、とんでもない怪異を生み出した傑作。



思い出」や「過去」の侵食が、全世界規模で起きてしまうのが、小林泰三のホラー短編「時空争奪」(『天体の回転について』収録)。
蛙や兎を描いていたはずの「鳥獣戯画」が、世界中の誰もが気づかぬうちに、グロテスクな怪物たちを描いた地獄絵に変わってしまった。続いて「源氏物語絵巻」にも異変が。平安時代の文化財に生じた変化を発端に、人類の歴史が、異形の跋扈するドス黒いものにすり変わり、それが刻一刻と「現代」へと迫っていく。
実を変貌させる怒涛のロジックと、狂気に侵されていく世界の描写が見所の逸品です。



して、過去を収奪される物語として、ある意味、究極とも呼べる作品が、山本弘の奇想SFホラー「闇が落ちる前に、もう一度」(同題短編集収録)。
研究者である主人公が、恋人に向けて送ったメール。そこには、切羽詰った文面で、「世界の真実」が記されていた。哲学上のとある命題を検証する実験によって、明らかになったその事実は、主人公の理性を根本から揺さぶるもので……人公の絶叫ともいえる、あまりにも悲痛なラスト一行が、読者の心に反響し続けることでしょう。

時間ホラーシリーズは次回に続きます。今度は「時間に閉じ込められる話」。


「おもひで女」「時空争奪」「闇が落ちる前に、もう一度」の書影はAmazonより引用しました。


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2015年1月9日金曜日

学園ホラー編(3)『Another』

  
 ホラーにも「萌え」があっていいと思うんです。
 むしろキャラの魅力は、極限状況下でこそ輝くのです!

 ……失礼、少し取り乱しました。

 ホラー作品の一部には、圧倒的な存在感で、読者の心に強い印象を残すキャラクターがいます。自分はどうしても女性キャラにばかり目が行ってしまいますが、小説だとレ・ファニュの創り上げたカーミラとか、フョードル・ソログープの『毒の園』のヒロインとか、漫画だと『黄昏乙女×アムネジア』の庚夕子とかが、私にとってイイネ!ボタンを10回くらい押したいキャラです。そして、綾辻行人が生み出した本作のヒロインも、また。

 という訳で、学園ホラー編、第3回目は綾辻行人『Another』。
  漫画化やアニメ化もされた大ヒット作です。



 家庭の事情で、東京から、地方の夜見北中学校に転校してきた恒一。しかし、転入先のクラスメートたちは何かを隠しているようで……更に、恒一が眼帯姿のとある少女に近づいたことから、彼の運命は狂い始める。級友や教師たちの異様な行動と、相次ぐ死の待ち受ける、悪夢の学校生活へ向かって。

 優れたホラーでありながら、ミステリの名匠・綾辻行人の手腕が存分に発揮された作品でもあります。
 前半では、「何が起きているのか」を理解できず恐怖に翻弄される主人公の姿が描かれます。しかし、主人公が超自然的な現象を「ルール」として受け入れた後半からは、サスペンスホラーでありながら、元凶を突きとめ、事態を止めようとするミステリ的な側面が現れます。終盤に訪れる驚愕も、ミステリの手練ならではの仕掛けです。

 そして先述の通り、ヒロインである「見崎鳴」の存在感。
 初見の浮世離れした妖しさや儚さは勿論のこと。主人公の目を通じて描かれる彼女の姿は、謎のベールに包まれた前半から、正体の何割かが明らかになる中盤、真意が明かされる後半と、刻々とその印象を変えていき、読者はそれを追体験していくことになります。計算された「見せ方」で提示されるそのキャラ造形に、惹きつけられずにはいられません。これは萌えだと思います!

 なお、ジャンプホラー小説大賞でも、私がキャラにオリジナリティと魅力を感じた作品は、問答無用で一次審査を通過させます。


 さて、『学園ホラー編』はここでいったん休憩。次回からのキーワードは「時間」です。

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2015年1月6日火曜日

学園ホラー編(2)『ラガド 煉獄の教室』

 物語を愛する皆様、こんばんは。JBOOKS編集部員のミニキャッパー周平です。

 普通の小説は、その物語にのめり込んでいる読者や、その作品を読み終えた読者の心を動かすものです。
 けれど、世の中には、書店でパラパラめくっているだけで「?!」と驚かされ、慌ててレジまで運ばされてしまう、そういう「普通ではない」特徴を持った本もあるのです。

 たとえば、文庫で400ページくらいの物語の中に(絵ではなく)「図」が100枚近く収められている、とか。

 という訳で、今宵ご紹介するのは「学園ホラー」というよりも「教室ホラー」とでも呼ぶべき異色作、両角長彦『ラガド 煉獄の教室』です。



 高校の教室に刃物を持った男が侵入し、一人の女子生徒が刺殺された。犯人逮捕ののち、警察やマスコミによって、犯行当時の状況を再現する実験が行われる。
 ところが、犯人の供述も、生き延びた生徒たちの証言も、なぜか曖昧だったり互いに矛盾していたり、信頼が置けない。
 手がかりや新証言のたびに、『再現』される状況は二転三転する。真相究明は混迷を極め、警察やマスコミが右往左往させられる中、過去に起こった悲劇や、教室内の闇が暴き出されていく……。

 先に述べた「図」とは、凶行が行われた際の教室での生徒・犯人の動きを示した見取り図。様々な推理・推測によって目まぐるしく変わっていく、「犯行当時の教室内で何が起こっていたか」の仮説を読者に提示する役割を果たしています。

 この膨大な図に加えて、生徒たち、教師、保護者、警察、マスコミなど次々に焦点を変えていくプロット、時折挟まれるインタビューや尋問形式での語りも相まって、迷宮に誘われるような読書体験を味わえるはずです。

 そういった特殊形式を積み上げて、辿り着くその「瞬間」――物語の終盤近くで示される、凶行時の教室の異様な「光景」には、戦慄を禁じえません。実はミステリの新人賞を受賞した作品なのですが、超常的な部分もあり、審査員も「SFやホラーの志向性を」見抜き、更に(前回ご紹介した)『六番目の小夜子』の体育館シーンにも似た戦慄を感じ取ったとのこと。私自身も、この作品は恐るべき「決定的な一瞬」めがけて構成された、異色のホラーとして取り上げさせてもらいました。


 さて、実は先ほど述べた、この作品を評価された審査員というのはミステリ作家の綾辻行人先生なのです。という訳で次回ご紹介するのは、綾辻行人先生の学園ホラー……と言えば?




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